TOP
講座紹介
メンバー
論文リスト
学位論文
地球物理学セミナー
 ・2017年度後期
大学院生向け授業
 ・先端海洋物理学
観測
アクセス
リンク

講座内限定


  • 講座紹介

  • 研究方針
  • 大気・水圏の地球物理学のうち,現在最も重要な主題の一つは,大気・海洋・陸面が相互作用をする系において起こっているいろいろな時間スケールの変動の実態を把握し,その変動の仕組みを解明し,そしてその予測の可能性を追求することである.海洋物理学分野の目標は,そのうち海洋が本質的に関わる部分の研究を推進することである.
    この主題の具体的な対象は,海と大気との間で交換される運動量や熱フラックス, 海洋混合層過程,エルニーニョ/南方振動(ENSO)イベントを含む太平洋全域もしくは全球的に海と大気・陸面とが相互作用する大規模過程,亜熱帯モード水を中心とする表層水塊の変動など,広範囲にわたっている.そのアプローチも,研究船による海洋観測・篤志観測船による海洋モニタリングをはじめとし,既往資料の解析,数値モデルによる研究と多岐にわたる.地球流体力学ではその理論的な側面を追求する.特に強調することは,海盆規模の大循環を見据えた視点で,また,海洋に与える強制の場としての大気の大規模・長期スケールの研究をも含めて推進することである.
    講座のかかわる一連の研究分野において,教員・学生はそれぞれ自分の得意な手法を活かす中心的な研究課題を持ちながらも,互いにオーバーラップしてグループ全体の活動が発展していくといった姿を理想としている.

  • 主要研究テーマ
    1. 大気海洋間の運動量,熱,淡水等のフラックスの評価,およびその変動特性の解明.
    2. 主要表層水塊の形成,サブダクション,移動と分布,混合・消滅の過程の解明.具体的に対象としている水塊は亜熱帯モード水,中央モード水,回帰線水,中層水など.
    3. JAHMP (Japan-Hawaii Monitoring program) XBT/XCTDモニタリングによる北太平洋亜熱帯循環系の変動特性の解明,および熱・淡水輸送量の評価.
    4. Argoデータを用いた水塊形成,サブダクション過程の研究.
    5. 中規模渦による黒潮流軸変動の研究.
    6. 衛星資料を用いた日射量評価とその変動特性の解析.
    7. 大循環数値モデルによる亜熱帯循環系再循環流,サブダクション/ベンチレーション,数十年スケール変動などの物理素過程の研究.

  • 他機関との大型共同プロジェクト
  • 2012年度に研究室が関与している他機関との大型共同プロジェクト
    • (独) 海洋研究開発機構「亜熱帯循環系の変動」 (1994− )
    • (独) 海洋研究開発機構「Argo計画」 (2000-2004,2005−)
    • (独) 水産研究総合センター「資源動向要因分析調査」 (2004−2010)
    その他,スタッフ個々人も多くの研究プロジェクトをそれぞれ走らせている.

  • 研究室出身者の就職先(1994年度以降)
  • 大学等:(現在の所属)
    • 北海道大学大学院 地球環境科学研究院 (教授),東京海洋大学 (准教授),琉球大学 (助教),東北大学大気海洋変動観測研究センター (助教),東北大学学際科学フロンティア研究所 (助教),北海道大学低温科学研究所 (PD),英国国立海洋研究所 (PD)

    官庁・地方公共団体・独立行政法人等:(現在の所属)
    • 海上保安庁,気象庁, 気象研究所,国土交通省 ,文部科学省,水産総合研究センター,海上自衛隊,JOGMEK,宮城県庁,茨城県庁,酒田市役所,(独)海洋研究開発機構,(独)国際交流基金,(独)防災科学技術研究所

    私企業等: (卒業当初の就職先)
    • (株)アースウエザー,ウェザーニューズ(株),NECソフトウエア東北(株),NECソフト(株),NECソリューションイノベータ(株),NTT(株),NTT移動通信網(株),NTT東日本(株),NTTコミュニケーションズ(株),NTTコムウェア(株),(株)NTTドコモ,(株)NTTデータ,(株)講談社,大阪ガス(株),東京ガス(株),北陸ガス(株),(株)CSK,(株)セブン-イレブン・ジャパン,全日空(株),(株)東芝,日本科学技術情報センター,日本システムデベロップメント(株),日本無線(株),(株)パスコ,(株)日立,日立ソフトウェアーエンジニアリング(株),日立東北ソフトウェアーエンジニアリング(株),(株)富士通FIP,(株)三菱総合研究所,三菱東京UFJ銀行,ヤフー(株),(株)ユニバース

  • 学生・院生の活躍状況
  • 山口凌平(D1), 2016 : 笹川科学研究助成.笹川科学財団,2016年度.
    金久保雅刀(B4), 2016:東北大学総長賞, 2016年3月.
    山口凌平(M2), 2016:優秀ポスター賞.第9回6専攻合同シンポジウム, 2016年2月.
    伊藤大樹(D1), 2015 : 笹川科学研究助成.笹川科学財団,2015年度.
    川上雄真(M1), 2013 : ベストポスター賞.日本海洋学会,2013年9月.
    柴田優(M1), 2012 : BEST STUDENT POSTER AWARD.東北大学GCOE,2012年9月.
    瀬尾康晴(M1), 2012 : ベストポスター賞.日本海洋学会,2012年9月.
    柴田優(M1), 2012 : ベストポスター賞.日本海洋学会,2012年9月.
    岩崎藍子(M2), 2010 : 笹川科学研究助成.笹川科学財団,2010年度.
    阿部泰人(D3), 2010 : 笹川科学研究助成.笹川科学財団,2010年度.
    遠山勝也(D3), 2010 : 青葉理学振興会賞.青葉理学振興会,2010年3月19日.
    阿部泰人(D2), 2009 : 笹川科学研究助成.笹川科学財団,2009年度.
    杉本周作(D2), 2007 : 青葉理学振興会賞.青葉理学振興会,2007年3月12日.
    齊藤寛子(D3), 2006 : Student Award (Modern Ocean). Climate Change: Past and Future, November 6-9, 2006, Sendai, Japan.
    堀井孝憲(D2), 2004 : Student Good Poster Award in Short-term Prediction Session. CLIVAR Conference, June 21-25, 2004, Baltimore, USA.
    長谷川拓也(D3), 2004 : 青葉理学振興会賞.青葉理学振興会, 2004年3月5日.
    安中さやか(D2), 2003 : 黒田チカ賞.青葉振興会,2003年3月6日.
    上原裕樹(D3), 2002 : WOCE & BEYOND Conference Student Poster Award. November 17-21, 2002, San Antonio, USA.

  • 研究室在籍者・出身者の受賞状況
  • 須賀 利雄:日本海洋学会賞(2017年度)
    • 受賞課題名:太平洋における表層水塊の形成・移動・変質に関する観測的研究

    杉本 周作:日本海洋学会岡田賞(2016年度)
    • 受賞課題名:西部北太平洋域における海洋表層変動の解析的研究

    阿部 泰人:日本海洋学会奨励論文賞(2015年)
    • 受賞論文名:Oceanic Rossby waves induced by the meridional shift of the ITCZ in association with ENSO events. J. Oceanogr., 70, 165-174, 214 (by Hiroto ABE, Youichi TANIMOTO, Takuya HASEGAWA, Naoto EBUCHI, and Kimio HANAWA)

    長谷川 拓也:泉萩会奨励賞(東北大学物理系同窓会泉萩会,2011年度)
    • 受賞課題名:太平洋熱帯域における海洋表層貯熱量の研究

    杉本 周作:笹川科学研究助成(笹川科学財団,2011年度)

    谷本 陽一:気象集誌論文賞(2010年)
    • 受賞論文名:A peculiar feature of the seasonal migration of the South American rain band. 88 (2010), 79-90. (by Youichi TANIMOTO, Takushi KAJITANI, Hideki OKAJIMA,and Shang-Ping XIE)

    上原 裕樹:笹川科学研究奨励賞(笹川科学財団,2008年度)

    上原 裕樹:笹川科学研究助成(笹川科学財団,2008年度)

    清水 勇吾:日本海洋学会岡田賞(2005年度)
    • 受賞課題名:黒潮・親潮前線間域における北太平洋中層水起源水の分布と循環の解明に関する研究

    谷本 陽一:日本気象学会正野・山本論文賞(2001年度)
    • 受賞論文名:Ocean-atmosphere variability over the Pan-Atlantic basin. 77 (1999), 31-46. (by Youichi TANIMOTO and Shang-Ping XIE)

    花輪 公雄:日本海洋学会賞(2000年度)
    • 受賞課題名:太平洋亜熱帯表層水塊の変動の実証的研究

    須賀 利雄:日本海洋学会岡田賞(1997年度)
    • 受賞課題名:北太平洋亜熱帯モード水の挙動に関する解析的研究

  • 研究室の沿革
  • 地球環境物理学講座は,1994(平成6)年度に大学院重点化によって新設された大学院専担の講座である.地球物理学専攻では,本講座を大規模な大気と海洋の相互作用を解明する立場の研究を推し進めることで,地球環境の物理学の発展に貢献することとした.このため,旧海洋物理学講座は一旦流体地球物理学講座(旧気象学講座との大講座)に編入したが,同年11月に当時の教授・助教授が配置替えとなり,現在の地球環境物理学講座が正式に発足した.
    旧海洋物理学講座は,本地球物理学教室4番目の講座として1971年に新設された.地球物理学教室内の海洋物理学講座としては,京都大学(1921年),東京大学(1942年)についで全国3番目の講座である.講座発足以来の担任であった鳥羽良明教授(東北大学名誉教授)は1994年3月に定年退官され,その後を引き継いだ花輪公雄教授は2012年4月に東北大学理事として転出され,同年4月より現在の須賀が担当している.